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忙しない日々のこと.2
近況が忙しない理由には、今年度から新規に携わったプロジェクトも一因にはある。
それまで積み重ねてきた分野とは異なる業務、普段はあまり仕事で組んだことのないメンバー、そして配属されたばかりの新人のチームで動いたことも一つの混乱を招いた理由だ。

その他のメンバーは比較的、協力的だった。
経験豊富なベテランに育てられた担当者二人に、蓄積された技術レポートもあり、手順書も確立されていた。次に進むステップや段取りもほぼ構築されていたから、業務としては割と悩む要素もなく、順々に数をこなしていけば良いはずだった。
それなのに途中でトラブルが発生したのは、指揮官の不在とメンバー間の熱意の差に大きな原因があったと思う。

昨年度までは複数人のベテランがチームを支えていた。
けれども部署替えや新天地を目指した旅路により、技術的なノウハウが次の担当者に継承されずに進むことになったのが敗因だったと思う。要するにチームがまとまりを欠いた状態で先に進まなければならなくなったのだ。しかも業務量は過去と比べても段違いに多い状態で。これで様々な部分に歪みが出た。

これが今年度始まりの数ヶ月だ。

その歪な状態で動いていたせいで、自分の中で休息に仕事に対する熱意とやりがいが削がれてしまったと思う。
作業者としては優秀でも、研究者としては芽が出ないタイプが自分自身だとは過去の経験から認識していた。
今回の失敗はそこが明るみに出たから生じたように考えられる。
あるいは自分の興味あることなら幾らでも追求出来るけれど、興味のない分野に関しては微塵たりとも針が反応しないというオタクじみた性格気質のためか、どうにも今回は行き詰まりを感じた。

そうして行き詰まった時に改めて感じたのが、自分が今所属している業界に対する興味の浅さだった。
作業としては楽しいけれど、仕事として広い視野で眺めた時に、業務外の時間においてもその分野を探求する気持ちがあるとか問われればそれは間違いなくNOだった。
現在携わっている業務が技術ノウハウとして活かされて、実際に製品化された時に喜びを覚えるかと問われればそれも自分の中ではNOだった。
それでもニュースで担当分野や製品の名が述べられれば、おやおやと関心を持つ程度には会社や製品に対して愛情が生まれていたので、続けていればおそらくは喜びは覚えただろう。
けれども、自分が本当に興味のある分野、(例えば本など) と比較するとその興味はやはり間違いなく格段に低いだろう。

仕事と遊びは別、仕事とプライベートは切り分けて考えるべきだとは分かっていたが、行き詰まりを見せた仕事で休日も頭を悩ませられるほどの状態で、両者を割り切った別々の物として考えられる余裕は今の自分にはなかった。
そして休日にまで仕事が食い込む状態で、実際にはさほど高くない賃金で、しかも業務に携わる多くのメンバーたちとも何処か他人行儀な余所余所しさと見えない心理的な壁を常に感じる状態で、転職を決意するまでにはそう長い時間は掛からなかった。

おそらく、ここまでが現状に至るまでの自分を語る上での前提として基礎条件だと思う。

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